ここではガン・アクションシーンで使われている銃について順を追ってこまかく解説しよう。全般的に言えば、撮影場所がオーストラリアだったためか、よくあるハリウッド映画とは異なった選択となっている。ウォチャウスキー監督兄弟の独特のセンスなのかもしれないが。

GLOCK 17  AUSTRIA

冒頭、トリニティのいる303号室に踏み込もうとする警官。

IMI DESERT EAGLE 50AE  ISRAEL

エージェント・ブラウンが逃げるトリニティに向けて。

BERETTA M84F  ITALY

「Get up! Trinity!」と自分で自分を叱咤するシーン。暗くてよく見えないが両手とも同じ銃と思われる。

FN MODEL HI-POWER CUSTOM  BELGIUM

ネオの身体に入れられた虫を取り出そうとする車の中で。

箱に入っている弾は"らしさ"を出す適当なもの

何が入っているかと思いきや…。マウスって、身体が小さいから大きな銃器に憧れてたのか。

1970年代のマンビルを意識して作ったマトリックスのオリジナル・サブマシンガン

スコープに見せかけている突起物にモーターを仕込んで丸い部分を回転させていると思われる。煙が銃口から出ていないため、実際の発射はなく、マズルフラッシュはCGIで描かれたものではないか。

KSN MODEL GOLAN  ISRAEL

エイポックが「預言者から良いお告げがあったことを祈るよ」とネオに渡した銃。SIG SAUSER P229とよく似ているがグリップの形が違う。

INGRAM M11 AMERICAN  USA

イングラム社は倒産したので、コピー製品がいろいろな会社から出ている。

FN MODEL HI-POWER CUSTOM(スウィッチ)
INGRAM M11 AMERICAN(エイポック)


流行にのって斜めに構えて撃っているエイポック君。でも当たる確率は低くなるぜ(笑)。

FN MODEL HI-POWER CUSTOM  BELGIUM

スウィッチはいつでも銃の構え方がさまになっていてかっこいい。銃口を下に向けているのは暴発した時に備えるため。

参考文献
「最新ピストル図鑑」 「同・Vol.2」 床井雅美 著 徳間文庫 刊
「アンダーグラウンド・ウェポン 非公然兵器のすべて」 床井雅美 著 日本出版社 刊

 
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